携帯とネットが変えたモノ


「携帯とネットが私達に何を与えたか」と聞かれたら、まず私が思うことは『人間関係の効率化』だね。

キーを押すだけで切れたり繋がったり


http://www.socialnetworking.jp/archives/2005/12/post_387.html

1.リサーチをしよう。
あなたがどのような人に会いたいのか。
彼らはどのような人か、どこで会えるか。
できる限りリサーチをしよう。
そして、ネットリサーチに限定しないリサーチを行おう。

9.ネットワークを刈り込め。
すべてのネットワークを維持するのは不可能だ。150人が限界だ。

10.ネットワークを管理せよ。
リストを眺め、関係を保つように。

携帯やネット等の情報インフラの普及によって、見ず知らずの他人が地理的な距離を無視して、簡単に繋がる事ができるようになったわけだけど、それは偶発的に出会って繋がるというよりも、カテゴリーやクラスタに分けられデータベース化された個人やサイトを、検索やらなんやらで発見し繋がるって感じ。
ようは、今まで「あ〜〜ん遅刻、遅刻〜!」とパンを咥えたヒロインが路上で男の子とぶつかるみたいな、ある種ロマンティックで偶然的な出会いだったものが、
「ふむふむ、この人は私と気があいそうね」っと、お互いにお互いがデータベース化された他者の情報を見て判断し、気に入ったら繋がるという、デジタルで効率的な出会いになったって事。

そして、簡単に繋がれるって事は、簡単に人間関係を切れるという事になるわけで、
学校や職場などの共同体や生活空間を同じくしてない限り、携帯やPCのアドレスリストから件の人を削除して、受信拒否やら「サイトへの出入り禁止」を食らわせれば、ほぼ確実にその人との人間関係を終わらす事ができる。
mixiなら、マイミクから外すとかね。
コレは気楽っちゃ気楽なんだけど、どこか寂しさを感じてしまうのは、まだ私自身も情報化に完全適応してないからだろうね。


んで、これを企業の側がやったのが『派遣』って訳だわな。
新しい技術を有効に使って、効率化する。
必要な人材をピックアップして、必要なくなったら切る。
代わりは幾らでもいるから、必然的に自分達にとって都合のいい人材を集めようとする。
「人材」って所をマイミクにすれば、まんま当てはまるからねぇ。
派遣どころか、場合によっちゃ正社員にも当てはめられるな・・。
これじゃあ『就活』も大変になるよなぁ(鬱


自分自身が資格やら特技やらと言った属性にされて、データベース化されて、そして判断される。
ま、こっちも似たように企業を選んでるけどねぇ。*1
就活でことごとく拒否られて内定もらえない人は、精神がヤバクなるのも無理ないやね。
そんで派遣の皆さんは、きっつい職場でこき使われるっと。

脇道それるけど

そういえば最近の2ちゃんねるを含めてネットの中は、こういう雇用や派遣の問題や『下流社会』なネタが増えてきたし、何気に結構積極的に議論されてるんよね。
つっても旧態依然とした左派や既得権益を守る事に御執心な労組や組合には、それらを感じ取ったり纏め上げたりする事は無理だろうね。(だからと言って右派も似たようなもんだけど)
そもそも、まとめる必要は無いしね。
極論して言えば必要なものは組織や中心ではなく情報と、いかに繋がれるか・・。
反PSEの動きが、そんな感じだったからねぇ。(ブログの炎上や嫌韓嫌中も仕組みは同じ)

*1:つっても選べるような連中なんて一握りだよなぁ