全共闘世代以降が始めて自前で手にいれた祭り。

さて、コミケ行ってきましたよ、コミケ
まぁ高校の時から行っていたので、そんな騒ぐ事でも無いんですけどねw
私は12日と13日に行ってきました。12日は目に映る21世紀の園君と、13日はhttp://d.hatena.ne.jp/terasuy/のテラシィさんとその友達の3人で行ってきました。
12日も13日も、特に欲しい物はなく基本的に雰囲気を楽しむって感じで参加してきたのですが、一歩引いた立場でコミケを見るといままでとは違った形でコミケが見えてきて、結構刺激的でした。
元々コミケは既存の商品流通の形に対してのカウンターとして存在していたが、今やそれはとっくの昔に崩壊している。
正直な話、コミケは本来の役割をすでに終えている。
今はコミケの抜け殻を被った『市場』があるだけで、『祭り』としての機能が無くなった訳ではないが、その『祭り』は表現の場としての祭りと言うよりも、馴れ合いやしゃべり場としての祭り、消費としての祭りの性質のが明らかに強いし、それはコミケで無くてもできる事である。
同人誌や同人ソフトを扱う店も増え、店が無くてもサークルのHPから取り寄せる事もでき、コミュニケーションもネットやmixiででき、同人誌即売会もコスプレもコミケでなくてもできる世の中で、今のコミケの存在意義って「存続する事」と、巨大なオフ会と出会いとしての機能くらいだろうか・・・。
でも・・・その「巨大なオフ会」という機能は、社会が透明化し、公共が喪失した現代社会ではもの凄く貴重な場なんじゃないかと思ったり・・・。
実際、コミケ以外であれだけ異業種の人間が一同に介すことは、今の日本ではもの凄く希有。
そういう意味では「コミケ」という公共性が有るのかも知れない。

話は変わるのだけど、コミケに行った帰りにたまたま熊谷の花火大会にぶつかったのですが〜
あれは凄いね。警察官と警備員だらけ。警察官が駅前とか1メートル間隔でいるの。
コミケは並んでるときでも、サークルスタッフは多くて4、5人だったし、会場に入った後でもそれほど目には付かなかった。
やっぱりオタクは全般的に礼儀正しいと思う。そしてコミケが「公共の場」だという意識をひしひしと感じた。
日本人だからってのもあるかもしれない、外国人だったら下手すれば暴動が起きてもおかしくないし、少なくともあそこまで整然と並び、行儀良く入場はしない。
日本人でも熊谷の祭りの時のように、警官や警備員にあそこまで頼らなくては祭りすらできない昨今、コミケのような存在は本当に貴重だ。
結局の所・・・消費の果てに作り上げた公共かもしれない、けれど私はそれがとてもかけがえのない空間に感じてなりませんでした。