みんな動物化してるんだよ

新條まゆ」という結果

この日記のトラバ先の日記や記事に書いてあった事が、結構興味深かったので、いくつかピックアップ。

http://d.hatena.ne.jp/melodymark/20060906

もう既に誰か言ってると思うけどさ、新條眉タンは起源でもなんでもなく、

若い女の子が欲しいと思う最大公約数な要素を漫画にしてるっつうだけなんでしょうね。

女の子に人気のあるものを考えたとき、出てくるものは「みんなに愛される受け=自分」だと思うんですよ。自分の感覚だけでの発言なので信憑性はないですがね。みんながみんなそうではないけど、あくまで多く感じるもの。

内容云々より消費側にまわりくどいのぬきで萌えとエロを求める若年層が増えたってだけなんじゃないのかなあ。人が増えたら何だって過激になったようには見えるしさ。

あとはまあ、奥ゆかしさ?がなくなったというか、エロに対して寛容な人が読み手にも書き手にも増えてるということなんじゃないのか。エロ描いても恥ずかしくない土壌が出来てるというか。

http://d.hatena.ne.jp/matuoka/20060905#1157422653のコメント欄より

『本来イケメン金持ち(超属性)に無条件で愛されて困っちゃう的シチュエーションは少女漫画の王道であり、少女漫画から派生したBLの王道でもあって、BLにはもともとエロがあり(最近になってってもんじゃないですよ、初めからやおいとは突き詰めてけば関係性とエロ> kir_royal さん)、その二つの文化の影響を合わさったできたのが「新條まゆ」なんじゃないのかと。そして現代の流行と交わり性コミ化へと繋がっていく。だから「新條まゆ化」なんて言葉はてんでおかしくて、眉たんを機に外へとネタ消化されはじめただけで、もともと少女漫画もBLもそういうもんだったと思います。

つまり「新條まゆ」は原因ではなく結果であり、オタク的に言えば「赤松健」みたいなもんって感じですかねぇ?(ぇ
そして、元々は「秘めた願望」みたいな感じであった欲望が、よりダイレクトに身も蓋も無く消費できる事を望む傾向に向かっていったのは、男のオタクとさほど変わらないように思えます。
っていうか、こういうの見ると男性以上に動物化、データベース消費してるんじゃないかと思ってしまう。
http://blog.livedoor.jp/moepre/archives/50086091.html/


http://d.hatena.ne.jp/cinnamon_m/20060907#1157634541

端から見りゃ同じもんだと思われるかもしれんが、BLと801は微妙に違う。私はBLの世界が苦手だ。なんかシチュエーションとか言い回しとかにお尻のむず痒さを感じる。BLがオリジナル801かっていうと、それもなんか違うし。それに加えて、エロに対して昔よりもオープンになっているのは確か。昔はこそこそ作ってこそこそ買ってこそこそ読むようなかんじだったのに、今はけっこうみんな堂々と。私が18禁とか書いてる同人誌を手に取るのをためらうのは、もしかしたら世代的なものかもしれない

BLと801って微妙に違うなんて知らなかった・・。
どう違うんだろ。

動物化なんていうから特別な事に思うんだよ

って私は思います。
元々、形式美等の「型」が大好きな日本人が過剰に消費を煽られれば、属性やシュチエーションを効率良く消費する為にデータベース化しだすのは当たり前というか、オタクがクローズアップされたのは消費形態の最先端を行っていたからであって、私は日本人は全体的に動物化していると思っています。
「モテ」やら「メイド喫茶」とか流行の消費の仕方と、オタクが属性に反応して消費する仕方にどれほどの差があるのでしょうか。
流行語大賞なんて流行った言葉を属性化、記号化して、それの「最萌えトーナメント」をしてるようなもんじゃないですか。
ヨン様ヨン様」言ってヨン様グッツ買いあさってるオバちゃんと、「なのはたん、ハァハァ」と企業ブース回るオタクにどれほどの差があるんでしょうかねぇ?結局やってる事は同じじゃないですか。

80年代に何があったのか。

http://d.hatena.ne.jp/nittagoro/20060822#p1
http://d.hatena.ne.jp/nittagoro/20060824#p1

トラバ先でid:matuokaさんに教えてもらった所なんですが面白い。
要約すると、動物化的な流れは90年代と言うよりも80年代にその源流があるんじゃないかって話。
確かに、今のオタクの第一線を張っている方は大体80年代に青春時代を過ごしていますし、70年代に政治の季節から経済や消費の季節へと変わり、それが加速して行ったのは80年代ですから、色々調べたり考えてみると面白いかも。
っていうか、結局80年代論に行き着くんだなぁ・・・。