私達は多重人格らしいデスヨ!

若者の変貌の果てに腹黒キャラ萌えの明日を見た - 愚仮面
若者の変貌に喪の本質を見た - 愚仮面

いちよ20代前半(22)の私としては、非常に興味深いお話。


http://d.hatena.ne.jp/derorinman/20060619/1150723096

最近よく、10代から20歳前後くらいのオタクだと、服装もそこそこオサレなカンジで半分脱オタファッションみたいにしてる隠れオタみたいなのが多いといわれるのですが、自意識過剰なオタクのこと、「ああ、俺って奴は本当はオタクなのにマルイで買った服でこんな格好して」みたいに思ってるでしょう。これなんかは「仮面使い分け」と言ってもいいのではないでしょうか。

また、それが自分のやりたいようにやってるだけだと思っているなら、「素顔複数型」というか。

いずれにせよ、若いオタクの多くがモテ志向みたいなものをもってるようになって、隠れオタの生息数が増えている(つっても確証ないけど)ことは、キャラぶれしてるオタを増やしているということなのであります。多分。

え〜基本的にオープンなオタクですが、いちよ非オタな人や初対面な人と会ったり、どっか行ったりする時は、服装や髪型とかに気を遣ったりしています。
モテ志向というか、私の場合はリスク回避かな。
自意識過剰というより、上の世代のオタクと下の世代のオタクで消費の仕方や、オタクカルチャーの量や周りの環境の違いの差なんじゃないだろうか・・・。


http://d.hatena.ne.jp/derorinman/20060620/1150824632

データを見ると、以前よりも若者の「友人」の量は平均して増大している。*1それなのに友人関係が質的に変化しているというのは、友人を繋ぐチャンネルが多様化していることにある。例えばアルバイト先やネット上で知り合った人と友人関係になったという人は年々増えており、こうやって今まで言われてきたような学校や家庭を中心にしたところに加え、多様な形の友人関係が増えて、それらが状況に応じて選択的に使い分けられるようになったのだ。

http://d.hatena.ne.jp/derorinman/20060620/1150824632

日常の関係性の中で、適切な対応の異なる人がそれぞれ増えることによって、多様なコミュニケーションが必要とされ、それに適応しようとして多元的な自意識を生み出すのです。

かつては、その人が成長する*1過程で人間関係が切れたり新しく構築されたりと、「友人」や「知人」の数の増減は緩やかだったり一定だったりしてましたが、携帯やネット、特に携帯の出現で人間関係が切れなくなり、『地元つながり』とか『高校つながり』なんてのできました。
つまり、進学をする事にどんどん人間関係が拡大し増大するようになったのです。
ちなみに私の場合は

  • 小中学校の時の友人(地元つながり)
  • 高校時代の友人
    • 部活仲間
    • オタク仲間
  • 大学の友人
    • ゼミ仲間
    • 部活仲間
    • オタク仲間
    • 教授とか
  • ネットで知り合った人、友人
    • mixiで繋がってる人
    • そうでない人
  • バイト仲間、バイトで知り合った友人
    • 今のバイト仲間
    • 前のバイトの仲間

まぁ、携帯に登録されている人間関係を大きく分類すればこんな感じでしょうかね?

んで、こうやって膨大に増えた人間関係を円滑に進め維持していくには、必然的にキャラの使い分けをするようになる。つまり増大した人間関係が与える膨大な情報をデータベース化し、他者も自身もキャラという情報に分解され、情報処理と人間関係を効率化する。
その結果が、人格の属性化キャラ化、自身の多重人格化って事か。

私の場合、非オタクな人、特にオタクである事をカミングアウトしてない人に対しては、それがかなり顕著にでる。
あと、カタギの女性を相手にしなくちゃならない時とかね。
営業用のスマイルと人格で乗り切るけど、これが結構精神力とか使ってキツイ。


分裂した私達が求めるモノは同じく分裂した偶像

http://d.hatena.ne.jp/derorinman/20060619/1150723096

なぜなら、上に示したように、若年層の自意識の傾向は多元的になっている、つまりツンデレ的になっており、また、その中でも自分は仮面を被って他人と接しているに過ぎないのだと思っている人の割合のほうが多いのです。

そして上で述べたように、人が萌えるのは究極的には自分自身なわけですから、この若者層がエロゲのメイン制作・購入層に入ってくる頃には、多元的なキャラをこそ求めるようになるのです。

ですので、オタク界においては今後、多元的な、特に自分を偽る仮面をつけた腹黒キャラを求めることになるのです。

凄く納得。
要は『腹黒キャラ』というか、『多重人格キャラ』だよね。
ツンデレにしろ、素直クールにしろ、複数の内面属性によって構成された多重人格であり、
そのギャップに萌えるというが、実の所は多重人格キャラという鏡写しの自分自身に萌えてる訳か。
そういえば「ひぐらしのなく頃に」なんてメインキャラって皆、多重人格のような・・。

圭一→Kool
レナ→オヤシロモード
魅音→実は凄く乙女
沙都子→ツンデレ
梨香→黒梨香、フレデリカ?
詩音→鬼

*1:進学したり就職したりして、かつての友人達と連絡取れなくなったり