ホームレスですら世代断裂する社会

なんか「ネットカフェという現代ニホン - 記憶のメモ帖」が思ったより注目されてビックリ。
それの続きってわけじゃ有りませんが・・・。


http://www.asahi.com/life/update/1107/004.html」と「http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200611020029.html」って、たぶんセットなんだろうなぁ。
昼間派遣で仕事を貰い、吉野家やマックで飯を食い、夜はネットカフェで休む。
大体半日近く働けば、少なくとも5000円は稼げるから、それで食事代とネットカフェ代はなんとかまかなえるからねぇ。
ネットカフェなら、携帯も充電できるしネットを使ってホットメールで仕事を貰ったり探したり・・。
日本における若年ホームレスの生活って、こんな感じになるんでしょうねぇ。


しかし、こうなってくると若年ホームレスは、昔ながらの公園や河川敷で寝泊りしているホームレスの方々とは全く接点がなくなるのね。
だって、若年ホームレスはネットカフェを寝床にし、昔ながらのホームレスは公園や河川敷のダンボールハウス
仕事にしても、若年ホームレスは携帯やネットで派遣の紹介によるイベント設営やピッキング作業。かたや昔ながらのホームレスは、空き缶やペットボトルとか廃材を集めて売ったり、寄せ場手配師に仕事を斡旋してもらったりとか・・。
これだと似たような境遇にいる両者が一緒に助け合う事はおろか、会話はもちろん、お互いにお互いの存在を知る事もできなくなりますね。つまりどういう事かっていうと『世代断裂』が起きるって事です。
日本という社会は、オタクもそうですが、ありとあらゆる集団やカルチャー、共同体が世代断裂を引き起こしていますが、まさかホームレスも、とはねぇ・・・。
世代断裂がおきて何が問題かっていえば、各世代の経験や知識とか視点が交流されないって事、つまり世代間交流が行われない事によって、視野が狭くなり、問題があっても不可視化されてしまう。
そして、もし、何かを変えようと行動しようとした時、まぁ例えばデモ等の運動をしようとしても、上手く人を集める事ができなかったり、意見がまとまらなかったり・・・最悪、上と下が不毛な内ゲバをやったりね。
要は、社会を変えうる力を生み出す事ができなくなったり、相互扶助がしにくくなってくるのです。

まぁ、だからってネットカフェを使うなとか、手配師から仕事を貰えとは言いません、
っていうか言えません、が・・・う〜む。