笑い男ならぬ、自殺男・・なのかな?


なんか、最近は世間でも、はてなでも「イジメ」やら「自殺」やらの話題でもちきりですねぇ。
つい最近まで、全然話題にもなってなかったのに・・。
なんなんでしょう、一気にば〜っと増えたというか、連鎖的に自殺が起きたり話題に取り上げられたり・・・。
実質的に、イジメによる自殺が増えているかどうかは、統計的資料を見ないとなんとも言えませんが、話題として
「イジメ」や「自殺」が消費され語られるという事は、間違いなく増えましたよね、それも急に。

アオイ「すいません。でも全ての情報は共有し並列化した時点で、単一性を喪失し、動機なき他者の無意識に、或いは動機ある他者の意思に内包される。」
草薙「それは経験から導き出された貴方の言葉?」
アオイ「イエス。事実最後は貴方まで笑い男を演じていましたからね。」

アオイ「イエス。そして僕は消滅する媒介者となった。恰も新作を発表しない事でその存在を誇張されてしまう作家のように。つまりそれは、消滅する事に因って社会システムの動態を規定する媒体であり、最終的にはシステムの内側にも外側にもその存在の痕跡を留めない。」
草薙「フレデリック・ジェイムソン。」
アオイ「イエス。でもノー 後者は大澤真幸。言葉では知っていても、実際にまのあたりするまでは信じられなかった。オリジナルの不在が、オリジナル無きコピーを作り出してしまうなんてね。貴方だったらあの現象をなんて名づけますか?」
草薙「STAND ALONE COMPLEX.」

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX 第26話より


「自殺」という「消滅」によって、自殺した者達は情報をばら撒く媒介となり、ばら撒かれた「イジメ」や「自殺」という情報は、動機なき他者の無意識に、或いは動機ある他者の意思に内包された・・って感じでしょうか?
そして、その中には自らオリジナル無きコピーとなって、自殺してしまう者も・・・。*1
自殺という方法を行使しなくても、「イジメ」や「自殺」を話題にしてブログで記事を書くのも*2、ある種のオリジナル無きコピーというか、まぁだから私もこんな事書いてるので、誰かさんのコピーになってるんでしょうね。
実際、最初に自殺しちゃった子の事をどれだけの人が今や覚えているのでしょうか?正直言って私は覚えてません、っていうか気付いたらこんな状況だったので、そもそも存在自体知らないのかもしれません。
最初にブログとかで取り上げた人も、誰なんでしょうね。ログを探せば最初に自殺した子も記事を書いた人もわかるんでしょうけど・・・はたしてどれだけの人がそれを意識してブログを書いたり話題にしているのでしょうか・・。

10年位前、私が大体中学生ぐらいの時もイジメや自殺が良くマスコミに取り上げられ、話題になりましたが、その時自殺しちゃった子達の存在は、最終的に学校というシステムの中でどれだけ痕跡を残せたのでしょうか。


そんなこんなで、今の「イジメ自殺騒動」はスタンドアローンコンプレックスみたいだねって話。

*1:練炭自殺が流行った時もこんな感じだったような

*2:はてな村の人とか、イジメられた経験のある人多そうですしね(偏見