レヴィの台詞を思い出した。

ああいう手合いに共通してんのは、いろんなもんを憎んでるってことだ。
ただ憎むんじゃなく、問題なのは-----
いろんなもんを憎みすぎて------
何を憎んでるのかもわからなくなっちまってる。
そして最後は、何もかも巻き添えにして吹っ飛ばすのさ。

(「BLACK LAGOON」二巻より)

コレ読んでたら上記の台詞を思い出したよ。
古今東西、社会の歪みは犯罪やテロの土壌を創り、弱者を犯罪者に変える。
ブララグの双子に限らず、社会からセカイから、『いろんなもん』に見捨てられ否定され追い立てられた者が最終的に向かう先は、自分も含めた『全て』の破壊。
こういう連中ってのは、どんなにボディチェックとかセキュリティを強化しても、銃や凶器を規制したとしても、社会の歪みやコミュニティの歪みを放置し続ける限り出続ける。*1
それっぽい人間を見つけて、強制的に病院や収容所にぶち込み続けたとしても、根本的な解決にはならない。

大学で銃を派手にぶっ放した奴を擁護するつもりは毛頭無いが、全ての責任を彼の「個人的なモノ」に収束させる行為は、問題の本質を見えなくするだけで、得られるものは「事件の教訓」などではなく、偏見や疑心暗鬼といったものだろう。

彼を「イカレ野朗」として排除しても、良くわからん精神病を持ち出して、あ〜だこ〜だと論じてみても、現状は何も変わらない。
自分を変えることも、耳と目を閉じ口をつぐむ事もできなかった者が、またセカイに憎悪を撒き散らすだけだ。

*1:だからと言って規制やセキュリティ強化を否定するつもりはない