中国の衛星破壊実験関連のお話


以前「「MOONLIGHT MILE」で「プラネテス」なニュース - 記憶のメモ帖」で書いた、中国の衛星破壊実験ですが、色んな所に影響がでているようです。

http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200702012327

これらのデブリが地球の引力に引き寄せられて大気圏に全て落下するには20年近い歳月が必要となるだろう。

ふへぇ、20年もかよ・・・。
しっかし、リンク先の画像を見ればわかりますが、かなり多くの人口衛星が衛星破壊によって生じたデブリの危険にさらされてるようです。*1
もちろん、我が国、日本の人口衛星も。
http://www.asahi.com/international/update/0207/016.html

中国が1月に実施した人工衛星の破壊実験で発生した破片(デブリ)の軌道が、昨年打ち上げられた宇宙航空研究開発機構地球観測衛星「だいち」の軌道に南極上空で約1.4キロまで接近していることが、九州大の平山寛助手(宇宙工学)の解析でわかった。南極上空に同時期に来ない限り衝突の危険は少ないが、デブリの軌道は刻々と変化しており、宇宙機構も監視を強めている。

もし、これで「だいち」がデブリと衝突して破損、または故障した場合、一体全体誰が責任や保障をしてくれるんでしょうね?


そしてさらに、中国の衛星破壊実験は宇宙空間の軍拡競争を誘発させようとしています。
http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200702071841

イスラエルのアミール・ペレツ国防相は5日、米専門誌のインタービューに応じて「最近、中国が軌道上にある衛星を物理的に破壊できる能力があることを証明した。こういった能力に対してイスラエルは将来、敵国がイスラエルの衛星を破壊するかもしれないという最悪のシナリオを想定して準備をせざるを得ないだろう」と述べて、対衛星破壊兵器に対抗する兵器を開発する考えがあることを表明した。


これだけ、色んな所に影響というか迷惑を振りまき、軍拡競争を誘発してるんですから、「平和大好き、軍隊大嫌い」な方々、つまり反戦平和団体はさぞや大騒ぎしているはずなのですが、案の定というかスルーです。
どっか一つ位、反応してても良さそうなものですがねぇ。*2
例えば、こことか〜blogでプラネテスの話題が出てたので、何らかのリアクションが有るだろうと期待していたのですが、スルーです。
全く、なんなんでしょうね〜この差は。
MDの時は散々ブツクサ言っていたのにね。
そうそうMDといえば毎日新聞が、こんなネタ記事を放って、失笑を買いましたけど、いやはや毎日新聞は何処の国の新聞なんでしょう(苦笑

*1:赤がデブリの軌道、緑が衝突の危険性のある人口衛星

*2:こうした態度の差が反戦平和運動への懐疑を生み、反反戦を産む一つの要因になっている事を、いまだに気付いてないんでしょうかね?